◇特徴と症状
腎臓がんは、がんの中でも比較的稀ながんです。早期の腎臓がんはほとんどが無症状で、検診の超音波検査やCTなどで偶然見つかる場合が多いです。
◇治療について
根治的腎摘除術というがんのできた腎臓を完全に摘出する手術をします。
またがんが小さい場合は、腎臓を温存してがんの部分だけを切除する腎部分切除術や腫瘍核出術をする事もあります。残念ながら腎臓がんは手術療法以外に有効な治療法がありません。手術は、現在では腹腔鏡手術が主です。
一方、進行した腎臓がんや転移した腎臓がんに対しては、原発巣である腎臓の摘出手術をした後にインターフェロンやインターロイキンという免疫賦活剤を投与しますが、根治は難しい場合が多いです。
また最近は、新しく開発された分子標的薬も使われます。この薬剤は超高額ですので病院での処方となりますが、やはり根治は難しいです。
したがって早期発見、早期手術が腎臓がんを治す最善の方法です。血液検査では見つけることはできません。外来で簡単にできる超音波検査が、早期発見に有効です。超音波検査で異常が見つかればCT検査をして確実に診断します。





